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茶道は和の音空間デザイン

茶道の初釜で感じた和の音空間デザイン

 1月15日 京都祇園の古門前(ふるもんぜん)の路地を入ったところにある葵庵(きあん)にて茶道南坊流(なんぼうりゅう)藤瀬宗水社中による初釜(はつがま)が催されました。日置(へき)は初釜の一番最初に行われる『炭点前(すみでまえ)』と呼ばれるお抹茶を用いない、炉に炭を配して茶釜の準備をするという重要なお点前と、薄茶『平点前』(とても一般的なお抹茶の点て方)を務めました。そして会の終わりには長唄『鶴亀』の一部を初釜に来られていた方の素謡とともに舞いました。

 そこで熟(つくづく)感じたのは、茶道の中には和の音と感じるものがたくさんあることです。それらは楽器で演奏される音楽とは異なるもので、所作や物理現象によって立ち現れてくる音です。それらのささやかな音と音には間(あいだ)があり、それらは間(ま)と呼ばれる日本の文化・芸術の特徴の一つによって際立ち、より美しさを放ちます。それらの音とは、袱紗(ふくさ)を捌く衣擦れの音、茶筅(ちゃせん)がお湯や水を研ぐ音、茶釜から立ち上がる湯気の音などがあります。

松風は古典から現代まで吹いている

 「シュッ、シュッ、シュッ」と茶釜から立ち上がる湯気の音を松風(まつかぜ)と言いますが、これが威勢良く鳴れば『ごめいとう』と、皆で褒め称えます。これ、簡単なようで炭のちょっとした組み方や、灰の整え方などによって毎度変わります。今回は威勢良く松風が鳴りました。
 茶室という狭い空間で松風という海辺の松林を吹き抜ける風の風景を思う。なんとも粋なことではないでしょうか。その風景自体は古典から現代まで変わらない風景としてあります。

京都サウンズは茶道から!?

 『京都サウンズ』『和の音空間デザイン』これらはとても茶道からの影響を受けています。間(ま)によって音を楽しむ。滾(たぎ)った茶釜に柄杓(ひしゃく)で水を注ぐと松風は静まり、空間の音が一気に変わります。茶道は様々な所作はもちろんのこと、そこから立ち上がる音も、時間軸の中でデザインされています。これはお点前が変わると、そこしずつ音の流れも変わります。
 そういった和の音空間を茶道の中では知らず知らずのうちに楽しんでいます。
 この楽しみ方は、様々な日常の中に取り入れられるでしょう、お店や公共空間にも取り入れて楽しむことが出来ると粋舩では考えていて、それらを実践し拡めて行きます。
 和の音空間デザインですね。

日置あつし

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